【ワディ・ムーサとアイン・ムーサ】
ワディ・ムーサとは アラビア語で「モーセの涸れ谷」を意味している。
ヨルダン南部のペトラ遺跡の入り口に位置する町で、観光客をはじめ、ぺトラへの訪問者のために多くのホテルやレストランおよび観光施設などがある。
ワディ・ムーサは、旧約聖書の 出エジプト記 で、預言者モーセがこの谷を通過したことを物語っていて、近くには、「アイン・ムーサ」という泉もある。 これは「モーセの泉」という意味だ。ここは、かつて預言者モーセが杖で岩を打つと、水がほとばしり出たところだと旧約聖書の 民数記20章1-13節に記されている。
ワディ・ムーサには数千年前から人が住んでおり、ナバテアの宮殿とローマの浴場システムの考古学的証拠もある。
実は、ペトラの南西およそ2kmにジェベル・ハルーン(「アロンの山」)という山があるが、これは聖書の「ホル山」で、ここはモーセの兄弟 アロンが死んだ(民数記20章22-29節)ところだと信じられてきた。ここに墓が建てられているが、歴史地理学的に「ホル山」がどこにあったかは明らかではではない。
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